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人を呼ぶエネルギー・資源循環5万〜25万

6MW水力発電所を15MWへ増強する事業に、老朽施設を観光客向け博物館へ転用する計画を組み込んだ

Chishimba Falls Hydro-Power Station

ザンビア / 北部州 / カサマ県(Kasama District)

2016年の融資合意ののち、2019年の追加合意、2020年のコンサルタント公募、2021年の計画内容の報道と、更新が続いている。

何をしたか

ザンビア北部州カサマ県にある1959年開設のチシンバ滝水力発電所(当初出力0.9MW、1971年に6MWへ拡張)について、国営電力公社ZESCOは2016年、ドイツ復興金融公庫(KfW)との間で改修・増強の融資契約に署名した。2019年には独・ザンビア両政府が追加の資金合意に調印し、発電容量を15MWへ引き上げる計画が本格化した。この計画には発電所までの街灯の改修や住民向け育苗施設の新設が含まれるとConstruction Review Online(2021年)は伝えており、Hydropower & Dams International(2020年)は、老朽化した旧施設(ステーションA)の一部が観光客向けの技術博物館に転用される計画だと伝えている。

誰が始めたか

Lusaka Times(2016年2月4日)によれば、この改修事業はZESCO(ザンビア電力供給公社)がKfW(ドイツ復興金融公庫)との間で結んだ融資契約から始まった。同記事は、ムンデンデ社長(当時は代表取締役)が、この事業をザンビア農村部の電化率51%達成という政府の開発戦略に沿ったものだと述べたと書いている。News Diggers(2019年9月12日)によれば、ムンデンデ社長は別途、チシンバ滝の発電計画がもともとカサマ町など周辺の集落への電力供給を目的とするザンビアの農村電化計画の一部として構想されたと述べている。

News Diggers(2019年9月12日)は、2019年9月にドイツ・ザンビア両政府による追加の融資・事業協定の調印式がルサカで行われ、ドイツ大使アヒム・ブルカート氏も出席したと報じている。同記事によれば、ブルカート氏はドイツにとってザンビアとの協力関係で最大の分野がエネルギー部門であり、ドイツは再生可能エネルギーへの世界的な転換を強く支持する立場だと述べたという。

いくらかかったか

出典間で金額の性格と数字が食い違っており、discrepanciesに並置した。

Lusaka Times(2016年2月4日)は、2016年2月の調印時点で融資総額を米ドル4,500万ドルとし、その内訳をドイツ政府による1,150万ユーロの贈与とKfWによる3,000万ユーロの譲許的融資と説明している。一方News Diggers(2019年9月12日)は、2019年9月の調印を「4,600万ドルの贈与」の合意と報じており、Hydropower & Dams International(2020年11月5日)は2019年11月時点でKfWが4,150万ユーロの贈与融資を行ったと書いている。この金額の異同が2016年合意への追加を指すのか、金額の見直しを指すのかは、参照した出典からは確認できない。

増強後に見込まれる年間発電量の増加分についても数字が割れている。Lusaka Times(2016年2月4日)は年間7万MWh以上としているが、News Diggers(2019年9月12日)とConstruction Review Online(更新2021年8月15日)はいずれも「2021年末までに6万MWh以上」としている。

真似するなら最低何が必要か

第一に、既存インフラの拡張という形を取ること。 News Diggers(2019年9月12日)によれば、ムンデンデ社長は、チシンバ滝の発電計画がザンビアの農村電化計画の一部として構想されたと述べている。同記事によれば、同じ2016年には別途、ペンスロ変電所からカサマへの330kV送電網延伸も行われている。ゼロから作るのではなく、既にある発電・送電網の強化として位置づけられている。

第二に、改修の範囲を発電設備だけに限定しないこと。 Construction Review Online(更新2021年8月15日)によれば、この事業には発電所本体の改修・拡張に加え、発電所までの街灯の改修、住民向け育苗施設の新設、そして老朽化した旧施設を観光地に転用する計画が組み込まれているという。Hydropower & Dams International(2020年11月5日)は、退役させる旧「ステーションA」を観光客向けの技術博物館に転用すると、コンサルタント公募の技術仕様の中でより具体的に説明している。ただし、この転用は2021年8月時点であくまで計画として説明されたものであり、実際に博物館が開館したことを確認できる出典は見つかっていない。

第三に、対外的な開発金融を段階的に積み増すこと。 2016年の融資契約のあと、2019年に追加の資金合意、2020年にコンサルタントの公募と、複数回にわたって資金と実施体制が積み増されている。

今どうなっているか

参照した出典のうち最も新しいConstruction Review Online(更新2021年8月15日)の時点で、事業は実施段階にあり、完成の確認はできていない。同記事は、この改修によってZESCOの年間発電量が2021年末までに6万MWh以上増える見込みだと書いているが、実際に2021年末までに完了したかどうかを報じた出典は見つかっていない。

Hydropower & Dams International(2020年11月5日)によれば、同年11月時点でZESCOはオーナーズエンジニアの入札を募集しており、業務期間は瑕疵担保期間24か月を含め最長約60か月と見込まれていた。これに従えば、事業全体の完了は2020年代半ば以降になる可能性がある。

観光客向け博物館への転用、発電所までの街灯改修、住民向け育苗施設の建設が実際に行われたかどうかについても、参照した出典の範囲では確認できなかった。反対運動や事業の失敗を報じる独立した第三者報道も、参照した出典の範囲では見つからなかった。

出典

  1. Zambia : ZESCO Gets $45 Million Loan To Develop Chishimba Falls Power Generation — Lusaka Times(2016-02-04)
  2. Zesco gets $46m grant to rehabilitate Chishimba Falls hydro power station — News Diggers!(2019-09-12)
  3. Owner’s engineer sought for Chishimba Falls hydro project in Zambia — Hydropower & Dams International(2020-11-05)
  4. Zambia to rehabilitate US $46m Chishimba falls power station — Construction Review Online(2021-08-15)

最終確認日 2026-09-03

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