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長く空いていた寮や幼稚園を直して、戦争で家を失った人の長期の住まいにした

КО-ХАТИ

ウクライナ / イヴァーノ=フランキーウシク州 / イヴァーノ=フランキーウシク

長く空いていた寮や幼稚園を直して、戦争で家を失った人の長期の住まいにした
© Репортер — この写真が載っている記事

ZAXID.NET は2025年11月5日に、カルーシュの「Зірочка」の入居申込みを12月5日まで受け付けていると伝えている。同記事によれば、入居は2026年1月より前にはならない予定で、月々の負担はおよそ1,900〜6,600フリヴニャとされている。

何をしたか

ロシアの侵攻で家を失った人のために、長く空いていた寮やホテルや幼稚園を直して住まいに変えている。Репортер は2022年10月に、都市ラボ METALAB が同年3月に大学の寮の一部を直すところから始め、その建物にはすでに170人が暮らしていると報じている。同記事によれば、最初の寮は寄付と地元企業の資材で3万5千ユーロで済んだ。PRAGMATIKA.MEDIA は2024年1月26日に、КО-ХАТИ が World Habitat Awards の銅賞を受けたことと、2023年末までに6棟でおよそ1,300人分を整えたことを伝えている。ZAXID.NET は2025年11月5日に、基金と Metalab が9棟を直し1,700人以上が暮らしていると書いている。

誰が始めたか

都市ラボが、先に動いていたボランティアの発意に合流する形で始まっている。 Galka.if.ua(2022年5月30日)によれば、2022年3月に都市ラボ METALAB が КО-ХАТИ を立ち上げ、3月末にイヴァーノ=フランキーウシク国立石油ガス工科大学のボランティアの発意「Другий дім ІФ」に加わって、軍事退役軍人通り8番の古い寮の4階を直す作業に入った。同記事が КО-ХАТИ の共同創設者とする Анна Пашинська は、長期に住める住まいが大きく不足していると分かったので、新しく建てるのではなく直せる既存の建物を探し始めたと述べ、そのほうが費用の面で速く効率よく、しかも質のある、街に組み込まれた住まいを作れると述べている。同氏によれば、この寮は5年以上空いたままだった。 同氏はまた、METALAB の側が持ち込んだのは、使いやすい私的・公共の空間の作り方、デザイン、循環経済の知見だったと述べている。

担い手はすぐに複数の団体に広がっている。 同記事によれば、METALAB のチームには Urban Curators(キーウ)と「Критичне мислення」(ハルキウ)の市民団体が建築・都市の知見を持って加わり、家具の多くは地元の作り手が作り、100人を超える人がボランティアになった。その多くは自身も戦争で移らざるを得なかった人である。 PRAGMATIKA.MEDIA(2024年1月26日)は、この事業を METALAB と独立の agency Urban Curators が設立したものとし、URBAN CURATORS 側の共同創設者を建築家 Анастасія Пономарьова としている。

避難した人を、住む側にとどめず直す側に入れている。 Репортер(2022年10月3日)によれば、通ってくる避難者のなかから自前の作業班が組まれ、バンデラ通りの現場は8人の班が全員ボランティアから始まっており、本体のチームにも8人のボランティアが入った。Анна Пашинська は同記事で、手でも金でも関わることはその空間への敬意と持続についてのことであり、関われば人はそれを自分のものとして受け取ると述べている。建物を選ぶ側には自治体がいる。 Репортер(2025年8月9日)によれば、改修できる建物は地方自治体と協力して見つけ、できあがった住まいへの入居は自治体が受け持つ。同記事によれば、チームには専門の建築家と地域ごとの担当者がいて、長期の工事を管理する技能が要るとされている。

いくらかかったか

総額は年ごとに桁が変わっており、事業全体の累計を書いた出典は1本しかない。

最初の寮は寄付だけで足りている。 Репортер(2022年10月3日)によれば、ІФНТУНГ の寮は篤志の寄付で修繕し、資材・家具などは地元の企業が助け、合計で3万5千ユーロで済んだ。 Galka.if.ua(2022年5月30日)は同じパイロットについて、1,054,753フリヴニャを集め、さらに資材と物品で1,494,000フリヴニャ相当の支援を受けたとし、資金の出し手として IM Swedish Development Partner、MitOst、Raumpioniere を挙げ、一部はクラウドファンディングだったと書いている。

2件目以降は助成金と国外の公的資金に移っている。 Репортер(2022年10月3日)によれば、2022年時点の事業全体の予算はおよそ100万ユーロで、バンデラ通りの幼稚園の再建は USAID と国際移住機関が資金を出す事業の支援で、他の2件は市民団体「Інша освіта」が資金面で助けた。同団体の共同創設者 Альона Каравай は、金はドイツ連邦の経済協力開発省から人道団体 Sign of Hope と組んで引き出したとし、フランキーウシクのホテルにドイツの出し手から169,500ユーロ、カームヤネツィ=ポジーリシキー地区ジンキウツィの寮の再建に395,500ユーロを充てたと述べている。同氏によれば、資金の交渉は4月から続き、金が届いたのは夏の終わりだった。Репортер(2023年7月5日)によれば、130人分の住まいにするトルマチの建物では、資金を出したのはドイツ連邦外務省と Sign of Hope である。

1人あたりの費用は、測っている時点が違う2つの数字で示されている。 Анна Пашинська は2022年10月に、住まいの整備は1人あたり平均1,000ドルかかると述べ、平米あたりの額は建物の状態によって大きく違うと述べている。PRAGMATIKA.MEDIA(2024年1月26日)は、2023年末までに КО-ХАТИ が130万ドル超を積み上げ、1人あたりの整備費は1,600〜2,500ドルだったと書いている。 Репортер(2024年10月18日)によれば、既存のシェルター15か所ほどを改善する公募の総予算は430,000ユーロだった。

10件目のカルーシュは桁がひとつ上がる。 Репортер(2025年8月9日)は事業費を100万ユーロ超とし、ZAXID.NET(2025年11月5日)は改修・配管・家具への寄付を含めておよそ170万ユーロとしている(後者は自ら集計の範囲を断っており、前者の「超」という下限の表現と矛盾しない)。ZAXID.NET によれば、そのうち地域が出した工事はおよそ200万フリヴニャで、主要なパートナーは Habitat for Humanity である。 同記事によれば、入居者は住まいの種類と面積に応じて月およそ1,900〜6,600フリヴニャのサービス料を払い、これは暖房や配管の保守・清掃・環境整備・修繕の積立に充てられる。公共料金は個別のメーターにもとづいて別に払う。

真似するなら最低何が必要か

1. 長く空いている建物の在庫と、建てずに直すという判断。 Анна Пашинська は Galka.if.ua(2022年5月30日)で、新しく建てるかわりに直せる建物を探すことで、速く、費用の面で効率よく住まいを作れると述べている。出典に出てくる建物は、いずれも長く使われていなかったものである——最初の寮は5年以上(同記事の同氏の発言)、カームヤネツィ=ポジーリシキーの寮は20年(Репортер 2022年10月3日)、カルーシュの旧幼稚園「Зірочка」は25年以上(Репортер 2025年8月9日)。バンデラ通りの旧幼稚園は、2017年に市の教育部門が出ていったあと修繕を待って空いていた。
2. 自治体との役割分担を先に決めること。 Репортер(2025年8月9日)によれば、改修できる建物は自治体と組んで見つけ、できあがった住まいへの入居は自治体が受け持つ。 ただし10件目のカルーシュはその形を変えており、同記事によれば КО-ХАТИ が建物を市から10年借り、自ら建物を保守し、入居者も自分たちで選ぶ。優先されるのは多子世帯、子どもを連れた女性、退役軍人、障害のある人、カルーシュに正式に登録された避難者であるとされている。
3. 避難した人が直す側に回れる入口。 Galka.if.ua(2022年5月30日)によれば、パイロットには100人を超えるボランティアが加わり、その多くは自身も戦争で移った人だった。Репортер(2022年10月3日)によれば、その中から作業班が組まれ、バンデラ通りの8人の班は全員がボランティアから始まっている。同記事で事業に携わる Тетяна Пашинська は、カームヤネツィ=ポジーリシキーでは建物を所有する職業学校の生徒が2グループ、指導者とともに毎日実習に来ていると述べている。
4. 1人あたりいくらかを持っておくこと。 事業の規模を測る単位が金額ではなく人数で示されている。Анна Пашинська は1人あたり平均1,000ドル(2022年10月)、PRAGMATIKA.MEDIA は1,600〜2,500ドル(2023年末まで)としている。建物ごとの平米単価は状態によって大きく違うと同氏は述べており、代わりにこの単位が使われている。
5. 直したあとの負担と維持の決め方。 Репортер(2022年10月3日)は工事中の現場を描いた記事で、バンデラ通りの幼稚園について3室ごとに専用の入口を持つ水回りを1つ設ける予定で、その維持の責任が住む人の側に来るようにするとしている。 同記事によれば、この建物の残りは年内に住まいへ作り替えることになっていた。 カルーシュでは月々のサービス料と公共料金を入居者が払う仕組みになっており(ZAXID.NET 2025年11月5日)、Репортер(2025年8月9日)によればその建物では КО-ХАТИ 自身が運営者になる。
6. 廃材と地元の作り手を使い回す前提。 Репортер(2022年10月3日)によれば、解体した暖房の配管、使えるレンガ、家具・タイル・照明はいずれも取り置かれ、レンガは間仕切りに、配管の一部は工事用の馬に溶接された。Galka.if.ua(2022年5月30日)によれば、寮の家具の多くは地元の作り手が作っている。

確認できないものは、事業全体を通した累計の費用(2023年末までの130万ドル超という数字のあとを書いた出典が無い)、入居した人がどれだけ定着したか、そして最初の寮を除く各建物の現在の運営者である。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、ZAXID.NET の2025年11月5日の記事である。

同記事によれば、基金「КО-ХАТИ」と Metalab はウクライナ国内で9棟を再建し、そこに1,700人以上の国内避難民が暮らしている。 カルーシュの「Зірочка」は10件目にあたり、旧幼稚園の再建は2025年3月から続いている。同記事によれば、内部の間取りを引き直し、壁を塗り、建物に断熱を入れ、外壁と屋根を直し、下水と電気の配線を引き込んだ。できあがるのは48戸で、1室のスタジオから2室・3室の住戸、共同のキッチンと水回りを複数世帯で使う寮型の部屋までがあり、個別のメーターと共用の区画を備える。住むことができるのはおよそ150人とされている。

入居の手続きは進行中の段階で伝えられている。 同記事によれば、申込みは2025年10月31日から12月5日まで cohaty.org を通じて受け付けられ、決められた基準に沿って自動で点数がつき、候補者の順位が作られる。入居は2026年1月より前にはならない予定で、すべての工事が終わったあとになる。 対象はカルーシュの地域共同体に登録された避難者で、寄付者の承認した基準による選考を通り、公共料金と月々のサービス料を払えることが条件とされている。

そこに至るまでの並びは出典に残っている。 Репортер は2022年10月3日に最初の寮に170人が暮らしていると書き、PRAGMATIKA.MEDIA は2024年1月26日に World Habitat Awards の銅賞と、2023年末までに6棟でおよそ1,300人分を整えたことを伝えている。同賞について World Habitat の側は、さまざまな団体と避難者自身を巻き込む進め方と、これらの建物を長期に使う仕組みを事業が組み立てていることを挙げたと同記事は書いている。

2026年1月以降を書いた出典は無い。 申込みの受け付けと入居の見込みまでは確認できるが、実際に入居が始まったかどうかを書いた記述は、参照した7本のどこにもない。

出典

  1. «Ко-Хати», аби жити. Як волонтери у Франківську та Кам'янці перетворюють занедбані будинки в житло для ВПО — Репортер(2022-10-03)
  2. «Ко-Хати» облаштовують житло для 130 ВПО у Тлумачі — Репортер(2023-07-05)
  3. Проєкт тимчасового житла для ВПО «КО-ХАТИ» отримав престижну нагороду World Habitat Awards 2024 — PRAGMATIKA.MEDIA(2024-01-26)
  4. Ініціатива «Ко-Хати» відремонтує прихистки для ВПО на Прикарпатті – як подати заявку — Репортер(2024-10-18)
  5. У Калуші колишній житсадок перетворюють на житло для ВПО (ВІДЕО) — Репортер(2025-08-09)
  6. Стало відомо, скільки коштуватиме проживання у новому ЖК для переселенців на Прикарпатті — ZAXID.NET(2025-11-05)
  7. У Франківську волонтери для переселенців відновили старий гуртожиток (ФОТО) — Galka.if.ua(2022-05-30)

最終確認日 2026-08-19

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