通学路の交通事故を防ぐため、学校のまわりに横断歩道と歩道をNGOが作り続けている
Amend
開始年は出典から確認できず、出典の掲載年は2019年から2022年にわたる。2022年11月17日の記事は児童・教員の証言で変化を伝えている。
何をしたか
タンザニアの複数の都市で、国際NGOのAmend(タンザニアではAmend Tanzaniaとして活動)が、通学路での交通事故を減らすため学校のまわりに横断歩道・歩道・ハンプ等を作り、児童や運転手への安全教育を行っている。Michuzi Blog(2021年10月25日)によれば、ダルエスサラーム州テメケ区のマデンゲ小学校とルヴマ小学校に道路安全標識と横断歩道ができた。Daily News(2022年11月13日)によれば、タンガ市では市議会とBotnar財団等が「安全で持続可能な交通行動計画」を始動させ、Amend Tanzaniaが事務局を務めている。同紙(2022年11月17日)によれば、タンガ市の8校では2019年に始まった「Safe and Healthy Journeys to School」事業により、すでに4,773人の子どもが恩恵を受けたという。
誰が始めたか
Bloomberg(2019年4月11日)によれば、Amendは非営利団体で、SARSAIという通学路安全化プログラムを運営しており、2019年4月10日、WRIの第1回WRI Ross Prize for Cities(賞金25万ドル)の受賞団体に選ばれた。同紙によれば、サブサハラ・アフリカの子どもは他地域の子どもに比べ、交通事故で負傷・死亡する確率が2倍以上高いという。Daily News(2022年11月17日)によれば、Amendは国際的な団体だという。
ダルエスサラーム州テメケ区での取り組みについて、Michuzi Blog(2021年10月25日)によれば、テメケ区長のJokate Mwegelo氏がマデンゲ小学校・ルヴマ小学校で道路安全標識の除幕式を行い、その場でTANROADS(道路庁)とTARURA(地方道路庁)に対し、道路の設計・施工にあたって学校周辺への安全標識設置を重視するよう指示した。同記事によれば、Amend Tanzaniaのカントリーマネージャーであるサイモン・カロロ氏は、全国各地の生徒に道路安全教育を行うとともに、両校では道路安全のための線引きや横断施設の整備、生徒への教育を行ってきたと述べた。テメケ区の区議会議員(Diwani)オマリ・バブ氏もAmendの取り組みを歓迎したと同記事は伝えている。
タンガ市での取り組みについて、Daily News(2022年11月13日)によれば、「安全で持続可能な交通行動計画」はタンガ市議会・Botnar財団・ジュネーブに拠点を置くGlobal Road Safety Partnership(GRSP)・政府機関・民間セクター・市民社会団体・学校・若者・道路利用者・国際機関の協力で作られ、Amend Tanzaniaが事務局を務める。同紙によれば、Botnar財団代表のハッサン・ムシンダ氏は、この計画がBotnar財団の資金による「Tanga Yetu」事業の一部であり、子ども・若者の健康と福祉の向上を目指すものだと説明した。
いくらかかったか
Bloomberg(2019年4月11日)が伝える25万ドルは、SARSAIというプログラム全体に対する国際的な賞金であり、タンガ市やテメケ区の個別のインフラ整備費用ではない。タンガ市の行動計画やテメケ区のインフラ整備にかかった具体的な金額は、本レコードで参照した4本の出典のいずれにも書かれていない。
真似するなら最低何が必要か
Daily News(2022年11月13日)によれば、タンガ市の取り組みは、市議会・Botnar財団・政府機関・民間セクター・市民社会団体・学校・若者・道路利用者・国際機関が1つの行動計画に一緒に名を連ね、うち1団体(Amend Tanzania)が事務局として進行管理を担う体制で作られている。同記事によれば、Amend Tanzaniaのカントリーマネージャー、サイモン・カロロ氏は、タンガ市の取り組みを試験的な取り組みと位置づけ、他の都市部への展開を見込んでいると述べた。Michuzi Blog(2021年10月25日)によれば、テメケ区では自治体の長(区長)自身が完成式典に立ち会って道路庁に今後の設計方針を直接指示しており、NGOが作った標識やインフラを自治体側が追認するだけでなく、以後の道路整備計画に組み込む一言を現場で引き出している。
Daily News(2022年11月17日)によれば、タンガ市の8校で実際に採用されたインフラの内容は、横断歩道・新設の歩道・歩道橋・ハンプ・道路標識・歩行者用ガードレール・バイクの歩道進入を防ぐ柵であり、あわせて周辺道路の制限速度を時速30kmまで引き下げている。同紙が伝えるチュダ小学校の校長ハッサン・ムバワナ氏の証言によれば、歩行者用施設の改善により、同校周辺での衝突の危険が減ったという。同紙が伝えるウサガラ小学校の児童の証言によれば、以前は運転手が学校前の通りを近道として使い、友人や教員が車やバイクにはねられたことがあったが、インフラ整備後は車の通行が減り速度も落ちたため、安全に通学できるようになったという。
今どうなっているか
2022年11月時点で確認できたのは、Daily News(2022年11月17日)が伝える、タンガ市の8校・4,773人の子どもが「Safe and Healthy Journeys to School」事業の恩恵を受けているという状況と、同紙(2022年11月13日)が伝える、タンガ市の行動計画を他の都市部にも広げる見込みだとAmend Tanzaniaの担当者が述べた内容である。テメケ区については、Michuzi Blog(2021年10月25日)が伝える2校での標識・横断歩道の完成以降の続報は、本調査では確認できなかった。2026年9月時点で、タンガ市・テメケ区のいずれについても、2022年11月より後の続報は確認できていない。
出典
- Tactical Urbanism Makes Kids' School Trips Safer in Africa — Bloomberg CityLab(2019-04-11)
- DC JOKATE AWAPONGEZA AMEND KUWEKA ALAMA ZA BARABARANI SHULE YA MSINGI MADENGE NA RUVUNA, ATOA MAAGIZO KWA TANROADS, TARURA — Michuzi Blog(2021-10-25)
- Tanga launches action plan to ensure road safety to children, youths — Daily News(Tanzania Standard Newspapers)(2022-11-13)
- NGO raises students' road safety awareness — Daily News(Tanzania Standard Newspapers)(2022-11-17)
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