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川と岸辺を市の顔につくり替え、路面電車と公園を四半世紀かけて足した

Porsuk Çayı

トルコ / エスキシェヒル県 / エスキシェヒル大都市自治体

川と岸辺を市の顔につくり替え、路面電車と公園を四半世紀かけて足した
© エスキシェヒル大都市自治体(eskisehir.bel.tr) — この写真が載っている記事

1999年から2024年までの市長の在任中に川の改修・公園・路面電車が進んだ。2019年に川沿いを2つの再開発区域に指定し、2025年に旧公会堂の解体が始まった。2026年には次の市長が、指定した区域の多くで目立った進展が無かったとする一方、Porsuk-1・2 と Gündoğdu は続いていると述べている。

何をしたか

トルコのエスキシェヒル大都市自治体が、市の中心を流れるポルスク川とその岸辺を軸に、市の姿を作り替えてきた。1999年から2024年まで同じ市長が在任している。

2025年の論文の抄録は、この25年に川の事業、公園、科学文化芸術公園、オドゥンパザルの家屋の修復、青少年センター、路面電車 EsTram といった事業が行なわれ、市の物理的な姿だけでなく社会・文化・経済の構造も変わったと述べている。

市は2019年に川沿いを2つの再開発区域に定め、2025年には旧公会堂を建て直すための解体が始まった。2022年の論文は、この再開発をジェントリフィケーションや地代の観点からも検討すると書いている。2026年2月には次の市長が、Gündoğdu と Küçük Sanayi、省庁が定めた区域、市が定めた8地区では目立った変化が得られなかったと述べている。同氏は Porsuk-1 と Porsuk-2 については続いているとしている。

誰が始めたか

着想の経緯を書いた出典は無い。 5本を通しで読んだが、なぜ川から始めたのか、誰が最初に言い出したのかにあたる記述は出てこない。出典が結びつけているのは、事業と1人の市長の在任期間である。

2025年7月31日の論文の抄録は、期間そのものを対象にしている。 Karadeniz Journal of Economic Research に載った Asmin Kavas と Rabiya Ertekoğlu の論文は、Yılmaz Büyükerşen が1999年から2024年までエスキシェヒル大都市自治体の市長を務めた期間に市が経た変化を扱い、自治体の刊行物・戦略計画・事業報告と関連文献を質的な方法と内容分析で調べたとしている(本文は取得しておらず、抄録の範囲で書いている)。抄録は、この期間に川の事業、Kent Park、Sazova の科学文化芸術公園、オドゥンパザルの家屋の修復、Haller 青少年センター、路面電車 EsTram といった事業が行われたと挙げている。

制度の側の背景は、もう1本の論文の抄録にある。 2022年11月14日に İDEALKENT に載った Uğur Sadioğlu と Esma Yürük の論文の抄録は、トルコで2000年代に、法制度と公共政策の両面から再開発について具体的な一歩が踏まれ、多くの都市と同じくエスキシェヒルでも作業が始まったと書いている。同論文のキーワードには「6306号法」が挙げられている(本文は取得していない)。

川沿いの区域が指定されたのは2019年である。 Eskişehir.net は2025年3月20日に、市が2019年に Köprübaşı(Çukur Çarşı)から Vatan 通り(Tabakhane 橋)まで、旧バスターミナルを含む区域を「Porsuk-1・Porsuk-2 再開発・発展区域」と定めたと書いている。担い手は区域によって違う。 Porsuk-1 は市と Türkiye İş Bankası の協働、Porsuk-2 は区域の所有者たちが自ら進める事業である。2024年12月以降の記事に出てくる市長は Ayşe Ünlüce である。

いくらかかったか

金額は、参照した5本のどこにも書かれていない。 5本を通しで読み、TL・milyon・lira・bütçe・maliyet・ödenek・finansman で検索したが、この事業に充てられた額は出てこない(当たった「250 bin TL」は、同じページに載る別記事の見出しであって、この事業のものではない)。

代わりに、資金の付け方そのものについての説明がある。 Eskişehir.net は2024年12月28日に、市長 Ünlüce が、再開発の事業では資金が大きな問題だと述べたことを伝えている。同氏によれば、建設費の法外で止めようのない上昇と、法令が自治体への資金の支えを何も定めていないことが自治体を苦しい立場に置いており、建設会社も市場の条件のもとで工事の入札に入ることを避けるようになった。同氏はまた、特別な介入の形である再開発について、現行の法令が自治体に事務手続きを速め容易にする道具を与えていないとも述べている。

額の代わりに出ているのは、面積と戸数と区画数である。 2025年3月20日の記事によれば、Porsuk-1 の Halkevi の区域は834平方メートルで、İş Bankası と、それに続く8区画の所有者と市のあいだで合意ができた。建物は3階建てで、地上階は所有者に割り当てられ、上階は市が使って若者のための図書室と多目的ホールにするとされ、2年以内の完成が目標とされている。2024年12月28日の記事によれば、Gündoğdu では660人の権利者と合意し、合わせて1,500戸の住宅の建設を終えるとされ、約143,000平方メートルの緑地、学校用地2、文化施設用地2、自治体の施設用地1と新しい通りが作られる。いずれも、それにいくらかかるかは書かれていない。

真似するなら最低何が必要か

1. 川沿いの土地を、先に公有へ移す。 Eskişehir.net(2024年12月28日)で Ünlüce は、この過程で川沿いの区域の土地をすべて公有に移すことができたと述べている。同記事によれば、Gündoğdu の事業と合わせて川岸を建物のない状態にし、9キロを超える歩く道にする。建物を取り払える権利を確保することが、道より先に来ている
2. 権利者の同意を、数として管理する。 2024年12月28日の記事では660人の権利者と合意したとされ、2026年2月13日の記事で Ünlüce は、Gündoğdu で都市計画を作り、高い割合の同意(muvafakat)によって所有権を権利者から得たと述べている。合意の割合が、工事に入れるかどうかの前提として語られている
3. 区画ごとに担い手を分ける。 Porsuk-1 の834平方メートルでは、İş Bankası が自らの建物を壊して建て直し Halkevi を市民に供し、残る8区画の工事は市が担う。Porsuk-2 では区域の所有者たちが自ら進め、旧バスターミナルの区域に商業施設・事務所・住居が作られる(2025年3月20日)。1つの区域の中で、市が担う部分と民間が担う部分を分けて書き出している
4. 建物の中の権利の分け方を、あらかじめ決める。 同記事によれば、Halkevi の建物は3階建てで、地上階は所有者に、上階は市に割り当てられる。元の所有者に何を返すかが、階の単位で決まっている
5. 区域を指定しただけでは動かないと見ておく。 2026年2月13日、Ünlüce は、Gündoğdu でも Küçük Sanayi でも省庁が指定した区域でも目立った変化は得られず、大都市自治体が指定した8地区の広い区域でも具体的な前進は起きていないとし、機関が十分に動かないことや、起こされた訴訟のために手続きが詰まる地点に来たと述べている。指定は始まりであって、進むかどうかは別である
6. 建て替えが要る建物の数を先に測る。 同記事で Ünlüce は、1999年以降にエスキシェヒルで多くの建物が新しく建ち、新しい建物の量では比較的良い状態にあるとしたうえで、土木技師の職能団体と行った作業で52,000棟を速やかに調べたと述べている。その結果として、約5,000棟が非常に速い建て替えを要し、10,000棟にも緊急の必要があり、そのほかに損傷のありうる建物が多数あるとされる。この数字が、その日の集まりで戦略文書を作る根拠になっている

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2026年2月13日の Eskişehir.net である。

この日、市と市民評議会が共同で行程表づくりの集まりを開いた。 会場は Haller 青少年センターで、市長 Ayşe Ünlüce、市民評議会の議長 Ahmet Kapanoğlu、市議会の議員、市民団体の代表、職能団体の長、都市計画の専門家らが出た。目的は、エスキシェヒルの再開発戦略文書のための行程表を定めることだとされる。Ünlüce は、地震の前には強い危険の管理が、地震の後には効き目のある危機の管理が要るとしたうえで、これまでに指定された区域の多くで目立った変化が得られていないと述べている(上の5参照)。

続いていると名指しされたのは2つである。 同記事で Ünlüce は、Porsuk-1 と Porsuk-2 は続いており、区域の都市計画を作り、投資家と所有者が合意して手続きが進んでいると述べている。もう1つの Gündoğdu は大都市自治体の責任下にあるとされ、そこにあった60戸分の建物の量に対して、111戸と4つの店舗と保育所1つの入札が終わって着工したこと、税務署の向かい側に残る区域で800戸を超えるもう1つの事業が行われる予定であることが述べられている。

その手前の予定は、2025年3月20日の記事にある。 同記事によれば、Porsuk-1 では、共和国期の文化と教育の建物である旧公会堂を建て直すための解体が始まった。この建物は共和国期に最初に開かれた公会堂の一つで、1936年に建築家 İzzet Baysal が設計し、1951年に分けて売られ、その後の新築と改修で元の姿を失っていた。同記事はまた、Çukur Çarşı と Tozman Çarşısı の区域を広場に変え、対岸へ渡る橋を架けて Hamamyolu につながる途切れない歩行の軸を作るとし、2つの広場は2027年夏に開くことが計画されていると書いている。2026年2月以降の進み具合を書いた出典は無い。

出典

  1. Eskişehir'de Kentsel Dönüşüm Uygulamaları: Porsuk 1-2 Kentsel Dönüşüm ve Gelişim Projeleri Örneği — İDEALKENT(2022-11-14)
  2. Eskişehir, beş ayrı alanda yeniden dönüşüyor — Eskişehir.net(2024-12-28)
  3. Eskişehir'in simgesi Porsuk'ta ikinci büyük dönüşüm başlıyor — Eskişehir.net(2025-03-20)
  4. Çeyrek Asırlık Dönüşüm: Eskişehir İli Yılmaz Büyükerşen Dönemi — Karadeniz Journal of Economic Research(2025-07-31)
  5. Eskişehir'de yeni kentsel dönüşüm projesi: Binlerce bina yenilenecek — Eskişehir.net(2026-02-13)

最終確認日 2026-08-19

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