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リンシェーピング市が、中心市街地の商店街ストルガータン通りを夏季の仮設歩行者道路から恒久的な歩行者専用道路へと段階的に転換した

Storgatan

スウェーデン / エステルイェータランド県 / リンシェーピング

リンシェーピング市が、中心市街地の商店街ストルガータン通りを夏季の仮設歩行者道路から恒久的な歩行者専用道路へと段階的に転換した
© Corren — この写真が載っている記事

2019年に工事に伴う仮設の夏季歩行者道路として始まり、2022年に恒例化、2024〜2025年に周辺street整備が進み、2026年6月に恒久化したと複数記事が伝える。

何をしたか

スウェーデン中部の都市リンシェーピングで、中心市街地の商店街ストルガータン通りを、車とバスが通る道路から歩行者中心の空間へ段階的に転換した取り組み。2019年、隣接道路の工事でバスが一時的に迂回した10週間を利用して仮設の「夏季歩行者道路(sommargågata)」として始まり、2022年には毎年恒例の行事とすることが決まった。2024〜2025年にかけて周辺のドロットニング通りやトレードゴーシュ広場の改修が進められ、2026年6月、ストルガータン通りは通年でバスの通らない恒久的な歩行者専用道路になった。

誰が始めたか

きっかけは道路工事だった。 Corren(2019年3月26日)によれば、テクニスカ・ヴェルケン(公営インフラ事業者)が1960年代の古い地域暖房管を更新するため、また市が新しい石畳に張り替えるため、ストルガータン通りに隣接するアポテーカレ通りを掘り返す工事が予定され、その工事期間中(6月中旬〜8月25日)はバス路線3・13系統をトレードゴーシュ広場とドロットニング通り経由に迂回させる必要が生じた。ストルガータン通りが一時的にバスの通らない通りになることが、市の職員の間で歩行者道路化の発案を生んだと同記事は伝えている。

制度としての土台は、それ以前からあった。 Corren(2025年5月2日)によれば、市は2011年の交通計画の時点で、すでにバス路線をストルガータン通りとストーラ広場から移す方針を決めていたという。同記事(2025年5月2日)は、14年後のこの時点で、ようやくその実現に取りかかる時期になりつつあると書いている。

恒久化への提案は、正式な都市計画文書として2度示された。 Corren(2021年6月9日)によれば、市は「リンシェーピング中心市街地交通計画」という72ページの計画書をまとめ、2021年6月27日〜9月17日に市立図書館と市のウェブサイトで住民の意見を募った。この計画では、ストルガータン通りを通年の歩行者道路にすること、ドロットニング通りでの自動車の通過交通を止めることが提案されていた。同記事は、この交通計画自体は2017年にも一度縦覧に付されていたが、高速鉄道Ostlänkenの整備方針の決定待ちで手続きが止まっていたと伝えている。市は、その決定が遅れてもなお計画を進める判断をしたが、鉄道の状況が明らかになれば計画を見直す可能性があるという留保付きだったとしている。

最終的に恒久化を決めたのは政治家である。 Corren(2022年2月16日)は、「政治家たちが、この好評な取り組みを恒久化することを決めた」と書いており、当時までの3回の夏、ストルガータン通りが車両通行止めにされ、飲食店が屋外席を出せるようになったとしている。同記事は、批判も紹介している。 中心部での自動車の運転しづらさ、ストーラ広場へのバスでのアクセスができなくなること、通りを下る自転車の速度超過の危険性、フォルクンガブルンネンの噴水が家具で見えにくくなることへの不満が挙がっていたという。

通年恒久化の実務は、バス路線の付け替え計画とセットで進んだ。 Corren(2024年3月17日)によれば、市はドロットニング通りのユールゴーズ通り〜サンクト・ラーシュ通り間でも自動車の通過交通を禁止し(バス・自転車・歩行者・業務用車両・居住者用車両のみ許可)、ストルガータン通りをサンクト・ラーシュ通りから市庁舎そばのレーロヴェルクス通りまで通年の歩行者道路にする計画を立てた。 そのためにはバス3・6・232系統をストルガータン通り・ストーラ広場経由からトレードゴーシュ広場・ドロットニング通り経由に付け替える必要があり、計画通りなら2025年にドロットニング通りを改修するとしている。 SVT(2024年11月19日)は、この構想を「2年後をめどに」と報じ、サムハッレスビュグナーズネムンデン(地域整備委員会)議長のステファン・エリクソン氏(M=穏健党)が、段差をなくして他都市にあるような本格的な歩行者道路にし、子ども連れでも自由に動き回れる家族向けの場所にしたいと述べ、未来の中心市街地像は市と商店主・飲食店主など中心街の関係者との間の合意声明が出発点になっていると説明したと伝えている。同記事は比較として、隣接するノルショーピング市の都市計画委員長トーマス・テクメン氏(KD=キリスト教民主党)が、車のない中心市街地の必要性は感じていないと述べたことも紹介している。

いくらかかったか

ストルガータン通りの恒久的な歩行者道路化そのものにかかった総費用は、参照した出典のどれにも書かれていない。 この点はunknown_fieldsfunding_scale)に申告する。

金額として出典に出てくるのは、毎年の夏季設営費用だけである。 Corren(2024年6月19日)によれば、市はその年(6年目)の夏季歩行者道路の設営に約60万クローナを投じたという。この金額は毎年の仮設家具・植栽・遊具などの設営費であり、2026年に実現した通年恒久化の工事費(道路の作り替え・ドロットニング通りやトレードゴーシュ広場の改修)とは別のものである。

恒久化に関わる周辺工事の費用も、参照した出典には出てこない。 Corren(2025年5月2日)は、ストルガータン通りの歩行者道路化とドロットニング通りのバス通り化、トレードゴーシュ広場・ストーラ広場の改修をまとめて「巨大プロジェクト」と書いている。Corren(2025年6月14日)は、このうちトレードゴーシュ広場の改修について、サンクト・ラーシュ通りの拡幅・老朽配管の更新・植樹・駐輪ラック新設を伝えている。いずれの記事も金額は示していない。

真似するなら最低何が必要か

1. すでに予定されている別工事を、試行のきっかけに使う。 Corren(2019年3月26日)によれば、ストルガータン通りの歩行者道路化は、隣接道路の地域暖房管更新工事でバスが迂回した期間を利用する形で始まった。目的から逆算した企画ではなく、工事で偶然生じた「バスの通らない期間」を市の職員が転用したという
2. 好評だった仮設の取り組みを、政治決定で恒例化する。 Corren(2022年2月16日)によれば、3回の夏の実施を経て、政治家がこの取り組みを毎年恒例の行事にすることを正式に決めている
3. 恒久化の前に、都市計画文書として住民の意見を募る手続きを踏む。 Corren(2021年6月9日)によれば、市は72ページの交通計画をまとめ、図書館やウェブサイトで縦覧し、約3か月間の意見募集期間を設けた。この種の計画は一度で終わるとは限らず、同記事の計画も2017年の縦覧が一度中断した末の再提出だった
4. 歩行者道路化で失うバスの通り道を、あらかじめ別の通りに用意する。 Corren(2024年3月17日・2025年5月2日)によれば、ストルガータン通りとストーラ広場から追い出すバスを通すため、ドロットニング通りとトレードゴーシュ広場の側を先に改修している。歩行者道路化は単独の道路の話ではなく、周辺の道路網の作り替えとセットになっている
5. 反対・懸念の声を具体的に把握しておく。 Corren(2022年2月16日)は、自動車の運転しづらさ、バスでの広場へのアクセス不可、自転車の速度超過、景観(噴水)が家具で隠れることへの不満を具体的に伝えている。SVT(2026年6月16日)でも、市の担当者リーセロット・ヨハンソン氏が、一時的な道路のために運転の仕方が分からなくなり戸惑う場合があることを、この変更の欠点として自ら認めている
6. 搬入・福祉輸送・緊急車両の通行は残すこと。 SVT(2026年6月16日)によれば、ストルガータン通りは歩行者道路になっても一部区間の通行は残り、市の担当者は、商店への搬入車両・福祉タクシー・消防や救急の車両は通行できる必要があると述べている
7. 商店主・飲食店主など沿道の関係者と、目標像について合意を作っておく。 SVT(2024年11月19日)で、担当委員会の議長ステファン・エリクソン氏は、未来の中心市街地像は市と商店主・飲食店主などとの間の合意声明が出発点になっていると述べている

今どうなっているか

2026年6月時点で確認できるのは、ストルガータン通りが恒久的な歩行者道路として実際に開放されたという状況である。 SVT(2026年6月16日)によれば、サンクト・ラーシュ通りからレーロヴェルクス通りまでの区間でストルガータン通りが恒久的な歩行者道路として開放され、バス路線はすべて他の道路に切り替わった。 市の担当者リーセロット・ヨハンソン氏は、これほど交通量の多かった通りが歩行者道路になってより歩きやすくなることを示したいと述べ、商店にとっては家具や緑が増えて心地よくなること、子育て世帯にとっては車を気にせず街を歩き回れることを利点として挙げている。同記事では、自転車利用者の一人も、中心部は交通量が多いので車の通らない道があるのは良いことだと述べている。

Corren(2026年6月19日)も同時期の状況を伝えている。同記事によれば、この歩行者道路は2019年以来同じストルガータン通りの区間にあり続けており(2025年だけはスニッカレ通り〜サンクト・ラーシュ通り間だった)、2026年からは恒久化に伴い夏の終わりに家具や屋外席を急いで撤去する必要がなくなったという。 通りには太陽の絵が地面に描かれ、6月末には来街者が作品を持ち寄るアート駅伝が予定され、フォルケ・フィルビュテル像のそばには遊び場が新設されるとしている。同記事の見出し脇の文には「恒久的な歩行者道路は新しい企画の可能性を開くが、みなが満足しているわけではない」とあるが、この記事は購読者向けの続き(2ページ目)に不満の具体的な内容を書いており、その部分は取得できなかった。 そのため、誰がどのような理由で不満を持っているかは、この記録では確認できていない。

懸念や不便の声そのものは、複数の時点の記事に残っている。 Corren(2022年2月16日)は、恒例化の決定時点で、自動車の運転しづらさ、バスでの広場へのアクセス不可、自転車の速度超過、噴水が家具で見えにくくなることへの不満を伝えている。SVT(2026年6月16日)でも、市の担当者リーセロット・ヨハンソン氏自身が、恒久化の欠点を問われて、一時的な道路のために運転の仕方が分からなくなり戸惑う場合があることを認めている。 ただし、参照した出典の範囲では、この取り組み自体の撤回や縮小を求める組織立った反対運動、あるいはそれに対する運営側の明確な反論のやり取りは確認できなかった。

隣接する広場・道路の工事は、2026年6月時点でなお続いている。 Corren(2025年6月14日)によれば、トレードゴーシュ広場は2025年6月から9月8日まで工事のため封鎖され、同広場で開かれていた市(torghandel)はリラ広場に移されたという。 同記事は、この工事がストルガータン通り・ドロットニング通りの改修と合わせた3つの大規模プロジェクトの一部だと伝えている。この記録が最後に参照した出典(2026年6月19日)の時点で、これら周辺工事がすべて完了したと明記した記事は無かった。

出典

  1. Här får Linköping en helt ny gågata — Corren(2019-03-26)
  2. Planen: Storgatan blir gågata – bussar och cykelstråk flyttas — Corren(2021-06-09)
  3. Beslutet är fattat: Det blir sommargågata varje år i Linköping — Corren(2022-02-16)
  4. Planen: Gata i centrala Linköping stängs av för bilar — Corren(2024-03-17)
  5. KLART: Nu har Storgatan blivit gågata igen • Här är årets tema — Corren(2024-06-19)
  6. Här kommer det bli permanent gågata i Linköpings innerstad — SVT Nyheter(2024-11-19)
  7. Tre stora projekt i centrala Linköping – så byggs torgen om — Corren(2025-05-02)
  8. Nu stängs torget av – bussar och handlare får flytta på sig — Corren(2025-06-14)
  9. Nu blir Storgatan i Linköping gågata permanent – ”Jättehärligt” — SVT Nyheter(2026-06-16)
  10. Storgatan blir permanent gågata i Linköping — Corren(2026-06-19)
  11. Sommargågatan - Linköpings kommun — リンシェーピング市(2026-06-24)

最終確認日 2026-09-02

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