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退屈な広場を掘って雨水の受け皿と運動場を兼ねさせた

Benthemplein

オランダ / 南ホラント州 / ロッテルダム(ロッテルダム北部)

退屈な広場を掘って雨水の受け皿と運動場を兼ねさせた
© De Urbanisten(撮影 Ossip van Duivenbode) — この写真が載っている記事

2013年12月の完成後、設計したDe Urbanistenは2016年にティエルのVogelbuurtで2つ目の水広場を開いた。2016年11月の記事は、3年近く経って目標が達成されたかを問うている。

何をしたか

ロッテルダム北部にあったタイル張りの広場を掘り、大雨のときに雨水を受けて下水の負荷を下げる「水広場(waterplein)」に作り替えた。2013年12月4日に完成し、着工は2012年7月だった(top010 記事末尾の情報欄)。top010 の記事は、ページ上部の表示日付が2012年4月7日のままだが、本文と末尾の情報欄では2013年12月の完成を確定した事実として記しており、初出後に更新されたページだと分かる。 設計は De Urbanisten で、ロッテルダム市との共同による工夫として紹介されている。広場には雨水を集める3つの水盤があり、浅い2つは降ればすぐ周囲から水を受け、深い1つは降り続いたときだけ水を受ける。水は大きな光る樋を通って広場を流れ、浸水しうる範囲は青系の色で塗り分けられている。広場は Zadkine College・Grafisch Lyceum・Hofpleintheater などが入る Technikon の3棟に囲まれた場所にある。De Urbanisten はこの案を最終形にするまでに7年近くかけたと top010 は書いている。

誰が始めたか

設計事務所 De Urbanisten とロッテルダム市の共同である。top010 は、これを豪雨時に下水の負荷を下げつつ同時に街を魅力的にするための、両者による工夫(innovatie)だと書いている。

特徴は、事務所が案を練るのに7年近くかけていることである。 top010 によれば、その過程で広場を囲むすべての関係者が直接関わる形に持っていった。広場は Technikon の3棟に囲まれており、そこには職業教育の学校が入っている。日常の使い手が誰かがはっきりしている場所だった。

いくらかかったか

総額は確認できなかったfunding_scaleunknown_fields)。ただし財源の内訳は分かっており、この事例の要点はそこにある。

Architectuur.nl の2016年の記事で、De Urbanisten の都市設計者 Dirk van Peijpe は、この広場が1年のうち10%しか雨水を受ける用途で使われていないにもかかわらず、費用の60%がロッテルダム市と水管理組合(Hoogheemraadschap van Schieland en de Krimpenerwaard)の「下水の金」で賄われたと述べている。

同氏はその理由も説明している。市にとっても水管理組合にとっても、この広場は既存の下水を増強するより安上がりで良い代替になるからである。実際、周囲の建物の雨樋は下水から切り離され、水は広場を経て地中に浸みるか、掘割へ流される。

つまり「広場の予算」ではなく「下水の予算」で広場が作られている。 これがこの方式を成り立たせている。

真似するなら最低何が必要か

2016年の記事から取り出せる条件は、設計よりも運用に偏っている。

1. 下水の予算で払える理屈。 上記のとおり、費用の6割は治水の側から出た。広場としての魅力だけでは、この規模の工事は通らない
2. ポンプを操作する人がいること。 van Peijpe は、深い水盤の弁の不具合は交換で直ったとしたうえで、中央からポンプの操作をする人がいなければ雨水は溜まったままになると述べている。「公共空間の良い管理はいつでも重要だが、水広場では決定的である」というのが同氏の言い方である
3. 掃除の頻度を場所ごとに変えること。 水広場は普通の広場より汚れに弱い。樋がごみを深い部分へ運ぶためである。同氏は、学校が多い場所はもっと頻繁に、しかも月曜の朝ではなく金曜に掃除すべきだと述べ、豪雨や深い水盤の使用のあとに清掃する取り決めが市の内部にあるのに実行されていないと指摘している
4. 設計者が施工まで見ること。 ロッテルダムでは De Urbanisten が設計だけでなく施工の美的監修も担ったが、ティールの2つ目ではそうではなかったと同記事は書いている
5. 日常の使い手を最初から巻き込むこと。 7年かけた過程がこれにあたる

今どうなっているか

status_current判定不能 のままとした。 確認できた最も新しい出典が2016年11月であり、2026年8月の時点でこの広場がどう使われているかを示す出典に到達できていないためである。

2016年時点の姿は、Architectuur.nl が具体的に書いている。晴れた朝の広場では学生が歩き、座り、たむろしている。スケートボードの利用者は午後になってから来る。学生たちは以前よりずっと良くなったと満足しているが、批判もある。 最も大きな水盤が数日にわたって水を張ったままになることがあり、排水がうまくいっていないように見える。この水盤はサッカー、バスケットボール、ブートキャンプ、音楽や演劇の上演、屋外の礼拝に使われている場所であるだけに、そこが使えなくなるのは惜しい、というのが同記事の書き方である。

De Urbanisten 側は、原因である弁の不具合は交換済みだと説明しつつ、残る問題は機械ではなく運用だとしている。同じ記事は、De Urbanisten が世界的な注目を集めたこの広場をもとにティールで2つ目の水広場を手がけ、そこで施工体制が異なったことも記録している。

この事例の「その後」は、装置としては動き、運用としては安定しなかった、という形で残っている。

出典

  1. Waterplein Benthemplein — Nieuwbouw Architectuur Rotterdam(top010)(2012-04-07)
  2. Leren van het Waterplein — Architectuur.nl(2016-11-03)

最終確認日 2026-08-17

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