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お金を地域で回す農林水産・食25万超

量販店の売れ残りを地区ごとの拠点に集め、非営利団体が世帯に配る。拠点は8つに増え、2025年は1,057トンを回収した

Hub di Quartiere contro lo spreco alimentare

イタリア / ロンバルディア州ミラノ県 / ミラノ

量販店の売れ残りを地区ごとの拠点に集め、非営利団体が世帯に配る。拠点は8つに増え、2025年は1,057トンを回収した
© Percorsi di Secondo Welfare — この写真が載っている記事

2026年2月、2025年に市内の網が1,057トンを集め、前年より32%多かったと報じられた。2026年6月には、卸売市場の中にある Foody Zero Sprechi 単体で730トン超という数字が示されている。

何をしたか

ミラノ市が、量販店などの売れ残りを引き取って地区ごとに集め、地元の非営利団体を通じて生活の苦しい世帯に配る拠点を置き始めた。Percorsi di Secondo Welfare は、この事業が2017年のミラノ市・ミラノ工科大学・Assolombarda・Fondazione Cariplo の連携から生まれ、最初の拠点 Isola が2019年に102トンを集めたと書いている。

拠点は増え、2022年9月に5つ目の Hub del Centro が、2024年10月には8つ目が開いた。2021年の第1回 Earthshot Prize の資金が、3つの拠点に充てられている。

2026年2月には、2025年に市内の網が1,057トンを集め、前年より32%多かったと報じられた。2026年6月には、卸売市場の中の Foody Zero Sprechi 単体で730トンを超えたとされた。

誰が始めたか

4者の連携から始まっている。 Percorsi di Secondo Welfare(2021年10月20日)は、この事業が2017年のミラノ市・ミラノ工科大学・Assolombarda・Fondazione Cariplo の連携から生まれたとし、最初の拠点の実現に Banco alimentare della Lombardia が加わったと書いている。開始年は数える範囲で違う——裏取り出典の LifeGate(2024年2月7日)は、ミラノ市と Fondazione Cariplo・Programma QuBì・Assolombarda・ミラノ工科大学によって2019年に始められたと書き、副市長アンナ・スカヴッツォは ECO dalle Città(2024年10月16日)で、市が2018年から歩んできた道筋だと述べている。

下地は拠点より前にある。 Percorsi di Secondo Welfare は、これが何も無いところから生まれたのではなく、2015年の万博を経て食品の廃棄と食の貧困への意識が市民・行政・非営利の側に広がったことを背景に挙げ、ミラノが2014年に自前の食の政策(Food Policy)を持ったこと、Fondazione Cariplo が2017年から子どもの貧困、とりわけ食の貧困に取り組む Programma QuBì を進めてきたことを書いている。同記事によれば、QuBì はこの時点で市内25地区に23の地域の網を持ち、415の団体が加わっている。

拠点ごとに担い手が違う。 Lambrate は AVIS Milano が用意した空間で Banco alimentare della Lombardia が、Gallaratese は Terre des hommes が担う(Percorsi di Secondo Welfare)。Hub del Centro は Associazione IBVA の空間に置かれ(Gazzetta di Milano 2022年9月21日)、Selinunte は Coopi が担い(MiTomorrow 2024年6月24日)、Cuccagna は Cascina Cuccagna が幹事となる(ECO dalle Città 2024年10月16日)。2024年以降は、拠点の作り方そのものが共同設計に変わっている——MiTomorrow は、Selinunte が2023年に始まった共同設計の道筋から生まれた最初の拠点で、20を超える非営利の団体と公私の主体が加わったと書いている。

いくらかかったか

金額が付いている事業資金は、Earthshot Prize の賞金だけである。

Percorsi di Secondo Welfare(2021年10月20日)は、ミラノ市が第1回 Earthshot Prize の「無駄なく暮らす」部門で優勝し、賞金100万ポンド(約120万ユーロ)を既存の拠点の強化と新設に投じるとしていると書いている。同記事によれば、この賞は英国の王室財団が設けたもので5つの部門があり、専門家の国際的な委員会が世界から寄せられた750件を評価し、9月の時点でミラノの拠点は同部門の15件の最終候補に入っていた。裏取り出典の LifeGate(2024年2月7日)は同じ100万ポンドを70万ユーロと換算しており、ポンド額は一致するがユーロ額が食い違う。

この賞金で作られた拠点は3つある。 ECO dalle Città(2024年10月16日)は、Cuccagna が2021年に割り当てられた資金で作られた3つ目の拠点にあたるとし、スカヴッツォ副市長の言として、その夏の Selinunte と Loreto の開設からこの強化の事業が始まったと伝えている。Cuccagna には Fondazione Azimut の拠出も加わっている。

ほかの拠出は、名前だけが出て金額が無い——Hub del Centro と Lambrate に Banca di Credito Cooperativo di Milano、Gallaratese に Fondazione Milan、当時設計中とされた Corvetto に Fondazione SNAM である。現物での支えも同じく金額が無い——Lambrate の空間は AVIS Milano が用意し、Number1 Logistics Group がいくつかの拠点に配送車を提供し、Cuccagna の建物はミラノ市が20年の期限で ACCC に割り当てたものである。

拠点1つあたりの費用も、網全体の年間費用も、参照した6本と裏取り1本のどこにも書かれていない。 euro・sterline・contributo・finanziato で全文を当たった結果である。なお LifeGate には別の金額が出てくるが、それはイタリア全国の食品ロスの額であって、この事業の資金ではない。

真似するなら最低何が必要か

1. 出し手の側を数え上げて、名前で確保すること。 Percorsi di Secondo Welfare は、最初の拠点が20の量販店・4つの社員食堂・24の非営利団体で回っていたとし、Lidl Italia・Esselunga・Carrefour・NaturaSi・Erbert・Coop Lombardia・Il Gigante・Bennet・Penny Market を挙げている。Gazzetta di Milano(2022年9月21日)は10前後の系列・30近い店舗、Quindicinews(2026年2月5日)は約50の販売店、Ladysilvia(2026年6月25日)は卸売市場の拠点だけで119の寄贈者と書いている
2. 配る側の団体を、拠点を作る前に束ねること。 最初の拠点では14を超える団体(教区や配布の主体)が約1,400世帯に届けていた。2023年からは共同設計の道筋になり、20を超える団体と公私の主体が拠点の設計から加わっている(MiTomorrow 2024年6月24日)
3. 場所は借りる。建てない。 Lambrate は献血の団体の空間、Hub del Centro は Associazione IBVA の空間で、食の貧困に取り組む既存の社会的な市場の隣である(Gazzetta di Milano)。Foody は卸売市場の中、Cuccagna は市が20年の期限で割り当てた建物の中にある。拠点は「余っている場所」に置かれている
4. 測る主体を運営の外に置くこと。 Gazzetta di Milano は、Isola・Lambrate・Gallaratese の集計をミラノ工科大学の Osservatorio Food Sustainability と Assolombarda が、Foody の集計をミラノ大学が担うと書いている。トン数・食数・世帯数が年ごとに出てくるのは、この分担の下である
5. 運ぶ手段を事業の一部として決めること。 Hub del Centro は社会的な配送の So.De と組み(Gazzetta di Milano)、Number1 Logistics Group が配送車を提供し(Percorsi di Secondo Welfare)、Cuccagna では Recup が電動の荷物運搬自転車で卸売市場から生鮮品を運ぶ(ECO dalle Città)。2025年の CARE の試みでは、同じ荷物運搬自転車で18校から3,000kgを運び出している(Quindicinews)
6. 受け取る側に選ぶ余地を残すこと。 ECO dalle Città は、Cuccagna の拠点があらかじめ決めた基準の中で利用者が自分で品を選ぶ形(self-service と対面の併用)で動くと書き、EMERGENCY が乾いた食品と衛生用品を、Recup が回収した生鮮品を出すとしている

確認できないものは、拠点1つあたりの費用と網全体の年間費用、働いている人の数、2021年に設計中とされた Corvetto の拠点がどうなったか(2024年以降の拠点の一覧に出てこない)、LifeGate が2024年に Municipio 2 に開くとした「分散型の拠点」と ECO dalle Città が同じ区に置く Loreto が同じものかどうか、そして届いている18,000世帯が必要としている世帯のどれだけにあたるかである。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2026年6月25日の Ladysilvia の記事である。網の全体を伝える最も新しい記録は、2026年2月5日の Quindicinews である。

Quindicinews は、2025年に市内の網が1,057トンの食品を回収し、前年より32%多かったと書いている。200万食を超える量が、8つの拠点(Isola・Lambrate・Gallaratese・Foody Zero Sprechi・Centro・Selinunte・Loreto・Cuccagna)を通じて18,000世帯に配られたとされる。運営はミラノ市と多数の非営利団体の連携で、ミラノ工科大学が学術面を支え、Fondazione Cariplo と Fondazione Snam が支えているとされる。スカヴッツォ副市長は、この型が Milan Urban Food Policy Pact を通じて世界の参照先になったと述べ、同記事は、その協定と国際連合食糧農業機関の協力が最近正式なものになり、アジア太平洋と南アメリカへ広げると伝えている。

学校へ広がっている。 同記事によれば、2025年9月から12月に86校で19,300を超える持ち帰り用の一式が配られ、50校を超える学校が Banco Alimentare della Lombardia との協力でパン17トンと果物40トンを回収した。荷物運搬自転車を使う CARE の試みは、Municipio 4と5の18校から3,000kgを運び出し、その後 Loreto・Selinunte・Foody の拠点へ広げられたとされる。

回収の量は1か所に偏っている。 Ladysilvia(2026年6月25日)は、卸売市場 SOGEMI の中にある Foody Zero Sprechi が2025年に730トンを超え、市内の網の合計のおよそ69%にあたると書いている。この拠点は2020年に生まれ、2021年の回収量は389トンだった。2025年は市場の119の寄贈者が関わり、140万食を超える量に相当する。2026年の最初の数か月では、すでに263トンを超える生鮮品が100を超える生産者・卸売業者から集まっている。 SOGEMI の会長は同記事で、費用の上昇が低い所得の世帯に及び、安全でない経路へ押しやること、余剰の回収がそれに抗うものだと述べている。

この記録の弱いところを明記しておく。 Ladysilvia の数値(730トン・69%・389トン・119の寄贈者・263トン)は、参照した6本のうちこの1本にしか無い。 2026年6月24日に示された発表値であり、裏取りは1本にとどまる。また6本のうち Gazzetta di Milano と ECO dalle Città は from_operator: true と判定してある(前者は市の発表文を主要部にそのまま載せており、後者は媒体と同名の団体が配布側の一覧に並ぶ)。この事業について、今回参照した範囲では否定的な報道は見つからなかった。

出典

  1. Gli Hub anti-spreco di Milano che hanno vinto il premio di William e Kate — Percorsi di Secondo Welfare(2021-10-20)
  2. Milano Food Policy, apre il quinto hub di quartiere contro lo spreco alimentare in via Santa Croce. — Gazzetta di Milano(2022-09-21)
  3. Milano contro lo spreco alimentare, apre il sesto hub di quartiere — MiTomorrow(2024-06-24)
  4. Milano, inaugurato l’ottavo Hub di Quartiere contro lo spreco alimentare — ECO dalle Città(2024-10-16)
  5. Lotta allo spreco alimentare: nel 2025 Milano recupera oltre mille tonnellate di cibo — Quindicinews(2026-02-05)
  6. Milano, Foody Zero Sprechi: nel 2025 recuperate oltre 730 tonnellate di cibo — Ladysilvia(2026-06-25)

最終確認日 2026-08-20

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