Terroirすべての記録このサイトについて探している事例

誇りをつくるエネルギー・資源循環5万〜25万

ローマ時代の地下水道に水を通し直し、飲まない水の配管網を市内に引いた

Cultural HIDRANT

ギリシャ / アッティカ地方(アテネ北部) / ハランドリ市

ローマ時代の地下水道に水を通し直し、飲まない水の配管網を市内に引いた
© ΕΡΤ — この写真が載っている記事

2022年に4kmの配管の計画が伝えられ、2023年12月に中国での都市の賞を受けた。2025年3月にはハランドリ市長が6百万ユーロを超える事業だと述べている。

何をしたか

アテネ北部のハランドリ市が、ローマ時代につくられた地下水道に水を通し直し、飲まない水を配る配管網を市内に引いた。

事業の担当者は、水道の水がそれまで使われずに海へ流れていたと述べている。市とアテネ上下水道公社が全長4kmの配管と貯水槽をつくり、庭の水やりや洗い場に使える水として住民に渡す。配管から遠い地区には給水車で配る。mononews は、事業に広場の手直しと植栽、地下の配管網、共同体の設立、文化の催しが含まれると書いている。

Πρώτο Θέμα は、市が2019年に提案をまとめ、欧州連合の担当機関が選んだ11件のうちの1つになったと書いている。事業の費用は6百万ユーロを超える見通しである。

誰が始めたか

始めたのは市で、きっかけは公社の測定である。 ハランドリ市長シモス・ルソスは mononews(2025年3月22日)に、アテネ上下水道公社(ΕΥΔΑΠ)が地下水道の水についての調査を持っていたこと、市の側にもこの資源を使おうとする試みが何度もあったこと、ただし水の量は市の側も想像できず、公社の測定に驚いたと述べている。 同氏によれば、市は2015年から欧州のさまざまな計画に提案を出し続けていた。

2019年の提案が通り道になった。 Πρώτο Θέμα(2024年12月16日)は、古代の水道を使い直す考えが何年も議論されてきたこと、2019年に市が提案をまとめ、欧州地域開発基金(ΕΤΠΑ)の資金を扱う欧州連合の都市の革新的行動の担当機関が選んだ11件のうちの1つになったことを書いている。ルソス市長は mononews に、2019年に提出し2020年に欧州委員会が承認したこと、23か国223件の提案から選ばれ、4,500万ユーロを分け合う11市に入ったことを述べている(応募件数は Πρώτο Θέμα が222件と書いており食い違う)。

市が幹事で、7者が並ぶ。 Πρώτο Θέμα は、市が全体の監督と責任を負い、提案が市を除く7者と共同でまとめられたとして、アテネ上下水道公社、労働者協同組合 Commonspace、建築事務所 Θ. Παπαγιάννης & Συνεργάτες、地中海の自然と人間の財団(MedINA)、非営利団体「Όχι Παίζουμε - Urban Dig」、東アッティカ考古遺物監督局、パンテイオン大学地域開発研究所を挙げ、地元の2つの集まりも加わったと書いている(市長は mononews で「7者が参加する」と述べ、市自身をその7者の1つに数えており、数え方が食い違う。discrepancies に並置した)。学校も途中から入り、同紙は地域の全ての段階の12校と保護者の会が協力したとしている。事業の説明に立っているのは市長のほか、責任者のフリストス・ヨヴァノプロス(Πρώτο Θέμα)と、鉱山技術者で顕彰の担当のコスタス・イェロリマトス(MEGA 2024年10月11日)である。

いくらかかったか

額は2本に出ており、内訳の切り方が違う。

Πρώτο Θέμα(2024年12月16日)は、純粋に技術的な工事に120万ユーロが使われ、水道の経路の周りの広場などの手直しに550万ユーロかかったとし、後者が欧州地域開発基金、ギリシャの緑基金(Πράσινο Ταμείο)、ハランドリ市の共同出資だと書いている。

mononews(2025年3月22日)でルソス市長が挙げる内訳はこうである。欧州委員会から300万ユーロ、緑基金が2021年に100万ユーロ、さらに200万ユーロを決めて緑基金の合計が300万ユーロ。工事の部分は「200万と少し、緑基金の300万で500万、それに市が出す80万」で585万ユーロに届くとし、事業には工事以外に催し・デジタルの博物館・学校の校庭の手直しがあるので、総額は600万ユーロを超えると述べている。同氏は緑基金の参加が2025年内の完了を助けると述べ、その理事長の名を挙げて謝意を示している。

2本の数字は足し合わせて一致しない(120万+550万=670万に対し、工事の部分は585万とされる)。どちらも「何を工事に数えるか」を明示していないので、ここでは並べるにとどめる。 資金の出どころとして市長が挙げているのは、欧州連合、緑基金、市の自己負担、そして有志の協力である。

真似するなら最低何が必要か

1. 捨てている水の量を測ること。 ルソス市長は、資源があって失われていることは知っていたが量は想像できず、公社の測定に驚いたと述べている。数字は出典ごとに違う——イェロリマトスは年15,000立方メートル超(2024年10月)、Πρώτο Θέμα は需要増を受けて見込みが年25,000から80,000〜90,000へ上がったと書き(2024年12月)、ルソス市長は90,000立方メートルを超えると述べている(2025年3月)
2. 飲まない水を配るための、別立ての配管。 古代の水道そのものではなく、その脇に新しく引く4kmの網と貯水槽を上下水道公社が作る。近い建物は直結し、遠い地区へは市が用意した2台の給水車が運ぶ。mononews は、これがギリシャで最初の都市の飲用でない水の配管網だと書いている
3. 申し込みが想定を超えたときの余地。 Πρώτο Θέμα によれば、当初の想定は約70件だったが申し込みが3倍を超え、公社は補助の設備を追加で補強することになった。 ルソス市長は、計画上の義務が70件だったのに対し250人を超える住民が参加を表明したと述べている
4. 水を配る主体を、住民の側に作ること。 「アドリアノスの共同体」は住民自身でつくる委員会で、Πρώτο Θέμα は、配送の実務を地域の住民による特別目的の協同組合が担うと書いている。配管を引く主体(公社)と配る主体(共同体)を分けている
5. 考古の当局を最初から共同提案者に入れること。 7者の1つが東アッティカ考古遺物監督局である。対象は西暦2世紀の地下の遺構で、Πρώτο Θέμα は、少なくとも3か所の損傷のために水道が一続きになっていないこと、五輪の競技場や地下鉄の工事が大きく傷つけたことを書いている
6. 水以外の仕事を同じ事業に束ねること。 ルソス市長が挙げるのは、4つの地区にまたがる手直し、15,000の植栽、市の歴史のデジタルの博物館(2023年12月に400点超、2025年3月には800点超)、生徒が設計に加わった校庭の手直し、催しである。手直しの規模について Πρώτο Θέμα は、ハランドリで行なわれた中で最も大きく、合わせて21,500平方メートルにあたると書いている。「水を配る」だけでは事業として提案していない

確認できないものは、実際に配られた水の量、最終的に何世帯が受け取ったか、2025年内に完了したか、完成後の運営を誰がどの費用で担うか、そして共同体の運営がどう続いているかである。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2025年3月22日の mononews の記事である。

ルソス市長は同紙に、上下水道公社は地下の網を完成させ、あとは貯水槽につなぐだけだと述べている。同時点では広場などの手直しの工事が進んでおり、同氏は年内に事業が終わると考えていること、アドリアノスの水の共同体はすでに設立されたこと、夏までには少なくとも市の給水車から参加者へ水を配れるようになると考えていることを述べている。いずれも見込みの形で語られており、完了を伝える出典は無い。

その前段として、Πρώτο Θέμα(2024年12月16日)は、ハランドリ市の境界の中に限れば水道を生き返らせる工事は上下水道公社によって完了していること、2025年3月から申し込んで配管につないだ住民への試験的な供給が始まることを書いている。同紙によれば、実際に動いているのは市の南側、キフィシアス大通りの近くを通る約4.5kmの区間である。

外へ広がる話は2つある。 事業の責任者ヨヴァノプロスは同紙に、ハランドリの例が欧州の15を超える都市の関心を集めており、スペイン・ポルトガル・セルビア・ベルギーとローマから来る代表を迎えて、欧州連合が共同で資金を出す European Urban Initiatives の下で文化と自然の資源の管理についての最初の会合を開くと述べている。もう1つは水道そのもので、同紙によれば、上下水道公社の調査では、8つの自治体を通る24kmの全長を使えばアテネで年100万立方メートルの節約になる。ルソス市長は、アッティカ地方がその約束を実行すれば通過する全ての自治体の役に立つと述べているが、そこから先は出典に書かれていない。

出典

  1. Το Αδριάνειο Υδραγωγείο θα προσφέρει και πάλι το νερό του στον δήμο Χαλανδρίου, μετά από 19 αιώνες — LiFO(2022-12-05)
  2. Διεθνής διάκριση για το Αδριάνειο Υδραγωγείο στο Χαλάνδρι — ΕΡΤ(2023-12-09)
  3. Αδριάνειο Υδραγωγείο: Εμβληματικό έργο εξοικονόμησης νερού για τους δημότες Χαλανδρίου — MEGA(2024-10-11)
  4. Αδριάνειο Υδραγωγείο: Ρωμαϊκή λύση 1.863 ετών για το πρόβλημα της λειψυδρίας στην Αθήνα — Πρώτο Θέμα(2024-12-16)
  5. Αδριάνειο Υδραγωγείο: Επενδύσεις άνω των 6 εκατομμυρίων ευρώ στο Δήμο Χαλανδρίου — mononews(2025-03-22)

最終確認日 2026-08-19

この記述は間違っていますか。受け取ってから2週間以内に、直すか直さないかを返します。

この記述について訂正を申し立てる

絞り込みや地図から探す(対話版)