Terroirすべての記録このサイトについて探している事例

住民が決める文化・アート・祭り不明

施設を建てる代わりに、すでに地域でやっている文化の活動そのものに国が金を出した

Programa Cultura Viva

ブラジル / 全国(ブラジル全土) / 全国の市町村(出典に出る例はサルバドール市とアラゴアス州パン・ジ・アスーカル市)

施設を建てる代わりに、すでに地域でやっている文化の活動そのものに国が金を出した
© Nonada Jornalismo — この写真が載っている記事

2004年に始まり、2013年の論文が会計報告の詰まりを指摘し、2023年に立て直しの式が開かれ、2024年7月に20年を迎えた。同月、全国委員会が未払いの賞金の支払いを求める文書を出している。

何をしたか

ブラジルで、文化のための建物を各地に建てる代わりに、すでにその土地でやっている文化の活動そのものに国が直接お金を出すようにした仕組み。お金を受け取る側を ponto de cultura(文化の点)と呼ぶ。

Dados 56(2)(2013年6月)に載った論文によれば、この事業には「何に対して出すか」があらかじめ決まっていない。 担い手は公募に応じ、自分で立てた3年分の事業計画にもとづいて選ばれる。同論文によれば、事業は2004年に立ち上がり、それまでの政策が届いていなかった周縁の文化・地域の担い手にお金が回るようにした点で新しかった。

Nonada(2024年7月10日)によれば、ponto de cultura は非営利団体や文化の集まりが作った、地域に根ざした場であり、都市にも農村にもある。音楽・演劇・文学・民衆文化などを届け、キロンボ(逃亡奴隷の共同体を起源とする集落)・農村・先住民の共同体にも置かれている(同)。

誰が始めたか

国の文化行政である。 Perfil Brasil(2026年3月31日)によれば、歴史家のセリオ・トゥリーノ氏は2004年から2010年まで文化省にいて、当時の大臣ジルベルト・ジル氏のもとで Cultura Viva の考え方をまとめた。同記事は、トゥリーノ氏を Pontos de Cultura の主な立案者の一人としている。

役職の書かれ方は出典で食い違う。 Educação e Território(2021年4月22日)は、2000年代のはじめに「文化的市民権の長」だったとし、Perfil Brasil は「事務局長」としている。discrepancies に並置した。

大きな建物をやめて、活動そのものにお金を出すという入れ替えが要点である。 Perfil Brasil(2026年3月31日)は、この人物を大きな物理的な事業を、共同体の創造性への直接の投資に取り替えた運営者として紹介している。

担い手の側の見方も残っている。 Educação e Território(2021年4月22日)によれば、トゥリーノ氏は、公共政策をつくる人は「住民に何が無いか」という欠乏の考え方でいつも仕事をするが、ponto de cultura はその逆で、現実を変える力を共同体そのものの中に探しに行くものだと述べている。これは事業をまとめた本人の言葉である。

外に広がっている。 Revista Observatório da Diversidade Cultural(2024年8月1日)に載った文化省のマルシア・ロレンベルグ氏の論文は、その抄録で、2024年に Cultura Viva の20年と、ブラジルの経験から生まれたイベロアメリカの協力事業 IberCultura Viva の10年が重なり、同事業には現在12か国が集まっていると書いている。この論文の書き手は文化省の側であり、from_operator: true として扱った。

いくらかかったか

総事業費は、参照した6本のどこにも書かれていない。 ただし断片的な金額はある。Dados(2013年6月)の論文によれば、初期の Cultura Viva の助成は1件あたり18万レアル(3年分)と小口に分けて配られ、当初は数百、その後は数千の共同体グループに広がった。Brasil de Fato(2023年9月6日)によれば、2023年9月1日の式典で文化省が発表した2件の公募の合計額は6,150万レアル超で、46の Pontões de Cultura への助成分と、1,117の担い手・団体を対象とする Sérgio Mamberti 公募の賞金分からなる。

分かるのは配り方である。 Dados(2013年6月)の論文によれば、選抜は公募(edital)で行われ、選ばれた担い手が出す3年分の事業計画にもとづいて資金が渡る。同論文によれば、2007年からは資金と事務の管理の一部が州と市町村に移された。

払われないことがある。 Nonada(2024年7月10日)によれば、2024年7月の時点で、文化省が2023年に行った Sérgio Mamberti 公募で選ばれた先への賞金がまだ配られていなかった。 全国委員会はその支払いを求めている。

真似するなら最低何が必要か

第一に、「何に対して出すか」を先に決めないこと。Dados(2013年6月)の論文によれば、この事業には資金の対象となる物があらかじめ定められていない。建物や機材ではなく、担い手が自分で立てた計画にお金がつく。

第二に、すでにある活動を探すこと。Perfil Brasil(2026年3月31日)は、この事業を、大きな物理的な事業ではなく共同体の創造性への直接の投資に取り替えたものとして紹介している。

第三に、公募と事業計画という形を用意すること。同論文によれば、担い手は公募に応じ、3年分の事業計画を出して選ばれる。

第四に、受け取る側の事務と会計の態勢を先に用意すること。Dados(2013年6月)の論文は、選抜をめぐる問題に加えて執行の側の難しさがあるとしたうえで、手続きの重さに加えて、多くの ponto de cultura に事務・会計の態勢が無く、担い手にあらかじめの研修も無かったことが、会計報告をめぐる一連の障害を生んだと書いている。

第五に、国だけで抱えず、州と市に渡す道を作っておくこと。同論文によれば、この事業は2007年から資金と事務の一部を州と市町村に移すことで広がった。

第六に、担い手が自分たちで声を出す場を認めておくこと。Nonada(2024年7月10日)によれば、20年の集まりの最後に、全国委員会(Comissão Nacional de Pontos de Cultura)が課題と提案をまとめた文書を出している。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できたのは、2026年3月31日の記事までである。

数は出典によって違う。 Dados(2013年6月)の論文は年を追って3,000を超えるものが全国につくられたとし、Educação e Território(2021年4月22日)はトゥリーノ氏が1,100の市町村に3,500をつくったとし、Nonada(2024年7月10日)は20年を迎えた時点で5,900だとしている。時点が違うので discrepancies に並置した。 Perfil Brasil(2026年3月31日)は、この網が届いた人数を900万人としている。

2023年に立て直しの式があった。 Brasil de Fato(2023年9月6日)の記事は、9月1日にレシフェで式が開かれ、文化大臣マルガレッチ・メネゼス氏、人権大臣シルビオ・アルメイダ氏、FUNAI 総裁ジョエニア・ワピチャナ氏、文化省の市民権・文化多様性担当のマルシア・ロレンベルグ氏らが出たと書いている。ただしこの記事は「Artigo」の欄に載っており、末尾の紹介によれば書き手は文化省 SCDC の「Cultura Viva 国家政策」担当局長である。つまり事業を運営する側の発信であり、from_operator: true として扱った。

20年の節目に、担い手の側から課題が出された。 Nonada(2024年7月10日)によれば、20年はサルバドールでの全国の集まりで祝われ、その最後に全国委員会が文書を出した。文書は、2023年の Sérgio Mamberti 公募の賞金の支払いを求めるとともに、予算の締めつけ、デジタルの包摂に関する政策の不在、ブラジルの文化の多様性そのものの価値が認められていないことを課題として挙げている。同記事によれば、文書は Sérgio Mamberti・HIP-HOP・Pontões の各賞の支払いの遅れと、予算法における金額が更新されていないことも挙げている。

この指摘に対する国の側の直接の反論は、参照した6本の中には無い。 参照した6本のうち2本は国の側の発信である。1本は2024年に文化省のマルシア・ロレンベルグ氏が20年の道のりをまとめた論文(Revista Observatório da Diversidade Cultural 2024年8月1日)で、その抄録には市民社会との共同の運営が事業の前提として書かれている。取得できたのは掲載ページの抄録までで、本文は取れていない。もう1本は前年の Brasil de Fato への寄稿(2023年9月6日)で、こちらは2024年7月の文書より前に書かれている。どちらも、文書が挙げた支払いの遅れに答えたものではない。

手続きの重さは、10年以上前から同じ形で指摘されている。 Dados(2013年6月)の論文が挙げた会計報告をめぐる障害と、2024年の文書が挙げた支払いの遅れは、どちらもお金の手続きの側にある。

出典

  1. Da compra de produtos e serviços culturais ao direito de produzir cultura: análise de um paradigma emergente — Dados 56(2)(2013-06)
  2. Historiador Célio Turino lança livro sobre pontos de cultura da América Latina — Educação e Território(2021-04-22)
  3. Lei Aldir Blanc 2 tornará a Cultura Viva e os Pontos de Cultura do tamanho do Brasil — Brasil de Fato(2023-09-06)
  4. 20 anos de Cultura Viva: Pontos de Cultura lançam manifesto com desafios e propostas — Nonada Jornalismo(2024-07-10)
  5. Cultura Viva 20 anos de uma trajetória com desafios e conquistas — Revista Observatório da Diversidade Cultural 101(01)(2024-08-01)
  6. Célio Turino: a jornada do historiador que transformou o "fazer cultural" em política de Estado — Perfil Brasil(2026-03-31)

最終確認日 2026-08-19

この記述は間違っていますか。受け取ってから2週間以内に、直すか直さないかを返します。

この記述について訂正を申し立てる

絞り込みや地図から探す(対話版)