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誇りをつくる商店街・市場25万超

150年の鉄の市場を直しながら、売り手を仮設に移して続けさせた

Mercado de São José

ブラジル / ペルナンブコ州 / レシフェ

150年の鉄の市場を直しながら、売り手を仮設に移して続けさせた
© Diario de Pernambuco — この写真が載っている記事

この記録の出典は単一の媒体によるものです。

2018年7月に880万レアルの再整備が発表され、2024年1月に工芸品売り場が第1期工事に入って約100人の許可業者のうち46人が仮設に移り、54人は月3,000レアルの支給を選んだ。2024年10月に始まった発掘調査で30体以上の人骨が出て、敷地が墓地だったことが分かった。2025年9月、市長は全体の完成を2027年と述べている。

何をしたか

レシフェ中心部の公設市場サンジョゼ市場を、売り手を働かせたまま段階的に直している取り組み。市場は1875年9月に開設された鋳鉄造りで、パリのグルネル市場に着想を得た、ブラジルで最初のプレハブ鉄骨の公設市場とされる。技術面はフランス人技師 Louis Léger Vauthier が担った。1973年に国の記念物に指定されている。

2018年7月28日、レシフェ市は880万レアルの再整備を発表した。 143年の歴史で2度目の大規模改修で、前回から24年が空いていた。財源は国のPAC歴史都市。鋳鉄の構造・建具・ステンドグラス・屋根を修復し、床を張り替え、中2階を設ける内容で、運営は市の都市サービス公社 Csurb が担う。市は、サンパウロ市営市場を例に挙げて、文化・芸術・食の拠点にすると説明している。

特徴は、売り手を止めずに動かした点にある。 2024年1月8日から工芸品売り場が第1期工事に入り、近くの仮設の上屋(140区画以上)へ移った。影響を受けた約100人の許可業者のうち、46人が仮設に移り、54人は工事のあいだ月3,000レアルの支給を選んだ(Diario de Pernambuco 2024年1月4日)。

工事は予定どおりには進んでいない。 2024年10月に始まったペルナンブコ連邦農村大学(UFRPE)の発掘調査で、敷地がもともと墓地だったことが分かり、30体以上の人骨が見つかった。市場は「墓地型の遺跡」として扱われている。2025年9月25日、ジョアン・カンポス市長は、第1期は2026年に終わり、全体の完成は2027年になると述べた。第1期の完了後は、いま営業している側の業者が仮設に移る番になる。

誰が始めたか

事業主体はレシフェ市である。 市場の運営と管理は市の都市サービス公社 Csurb が担い、工事はインフラ局 SEINFRA と都市化公社 URB が進めている。市場は国の歴史遺産機関 IPHAN によって保護されており、1973年に国の記念物に指定されている。

目標として名指しされたのは、別の市場だった。 2018年7月28日の Diario de Pernambuco によれば、市はこの市場を文化・芸術・食の拠点にすると説明し、その例としてサンパウロ市営市場を挙げている。

建物そのものの出自も古い。 1875年9月の開設で、技術面はフランス人技師 Louis Léger Vauthier が担った。歴史家 Artur Garcéa は2025年6月23日の同紙で、この市場が19世紀のレシフェの近代化におけるヨーロッパの影響の最大の例の一つであり、都市の衛生化と再編の計画の一部として構想されたと述べている。

いくらかかったか

2018年時点の見積りは880万レアルだった(Diario de Pernambuco 2018年7月28日)。財源は国の「PAC 歴史都市」で、着工は翌年後半、工期は最低2年とされていた。

その後の記事が書く投資額は一定していない。 2024年1月4日は2,200万レアル、2025年6月23日は2,400万レアル、2025年9月25日は「2,000万レアル近く」としている。単調に増えているわけではなく、対象範囲や集計時点が記事ごとに異なる可能性がある。いずれにせよ、2018年時点の見積り(880万レアル)よりは大きい額で推移している。

費用は工事だけではない。 工事のあいだ、工芸品売り場の許可業者のうち54人が月3,000レアルの支給を選んだ(2024年1月4日)。46人は仮設の上屋に移っている。売り手を止めない選択には、賃料相当の補償という形の費用がついている。

真似するなら最低何が必要か

この事例で真似できる単位は、鉄の市場の修復そのものではなく売り手を止めない工事の組み方である。

第一に、売り手に2つの選択肢を出すこと。仮設の上屋に移るか、月3,000レアルの支給を受けるか。約100人のうち46人と54人にきれいに割れた。 移りたい人と休みたい人の両方がいる、という前提で設計されている。

第二に、仮設をすぐ近くに置くこと。仮設の上屋は市場の別館のそばに置かれ、140区画以上を収容した。客がついてこられる距離でなければ、営業の継続にならない。

第三に、区画を半分ずつ動かすこと。第1期は工芸品売り場で、これが終わればいま営業している側の業者が仮設に移る番になる(2025年9月25日)。市場全体を一度に閉めていない。

第四に、発掘調査の時間を工程に入れること。2024年10月に始まった調査で、敷地がもともと墓地だったことが分かり、30体以上の人骨が見つかった。 市場は「墓地型の遺跡」として扱われている。古い市街地の工事では、掘った先の事情で工程が動く。

第五に、完成時期が動くことを前提に説明を続けること。2018年の見積りは工期最低2年だった。2025年9月の時点で、第1期の完了は2026年、全体の完成は2027年とされている。当初から7年以上ずれている。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できたのは、2025年9月25日の Diario de Pernambuco の記事までである。

工事は続いており、完成はまだ先である。 2025年9月25日、ジョアン・カンポス市長は IPHAN との現場視察の場で、第1期(工芸品売り場)は2026年に終わり、全体の完成は2027年になると述べた。第1期の完了後は、いま営業している側の業者が仮設に移る番になる。

約100人の許可業者が影響を受けたままである。 46人が仮設の上屋におり、54人は月3,000レアルの支給を受けている。

工程を動かしているのは考古学である。 2024年10月に始まったペルナンブコ連邦農村大学(UFRPE)の調査で30体以上の人骨が見つかり、市場は墓地型の遺跡として扱われている。

2025年6月23日、開設からまもなく150年になるとする特集記事が出た。 市場の開設は1875年9月なので、150年に達するのは同年9月にあたる(同記事も「まもなく150年」と書くにとどめている)。

出典

  1. Mercado de São José será requalificado e transformado em polo de atração cultural — Diario de Pernambuco(2018-07-28)
  2. Comerciantes de artesanato do Mercado de São José passam a trabalhar em local provisório — Diario de Pernambuco(2024-01-04)
  3. Mercado de São José era um cemitério, aponta pesquisa arqueológica da UFRPE — Diario de Pernambuco(2025-04-14)
  4. Mercado de São José: 150 anos de ferro, memória e resistência popular — Diario de Pernambuco(2025-06-23)
  5. Mercado de São José deve ter obra finalizada até 2027, diz Prefeitura do Recife — Diario de Pernambuco(2025-09-25)

最終確認日 2026-08-17

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